例えば、とある問題が起きたとします。
あなたは、どのようにして、その問題を解決しますか。

問題には、人為的なもの、機械的なもの、天災によるもの、様々な種類があります。
ひとつひとつの解決策は違いますし、長期的なものなのか、あるいは短期的なものなのかによって、問題とするかどうかも人によって判断が変わると思います。

問題とは、悩みでもあります。
一人では現状、解決がしにくいもの、または解決が出来なくて悩むものもあると思います。

問題提起は、外的要因と内的要因に分かれますが、悩みには原因となる元があります。

ありがちなのは、『悩みに対して、改善策だけを考え、実行する』ことです。
これでは、また新たな悩みを抱えるケースが多いです。

例えば、「ダイエットをして体重を落としたい。だから、ご飯の量を我慢して減らそう。」

これでは、食事を節制し始めた時は痩せるかもしれませんが、人間は順応性に優れているので、段々と省エネモードになり、ずっと節制した食事を強いられることになりかねません。

では、改善策を考える時に、まず悩みではなく原因を考えてみてはいかがでしょうか。

「ダイエットをして体重を落としたい。基礎代謝が低いから運動をして筋肉をつけよう。」

そうすれば、「基礎代謝が上がったから、前より食べても太らなくなった。」

このように『何故なのか』を考えてみると、改善策が変わることがあります。
もし失敗したら、「きっと考えた原因が間違っていて、違う原因がある」と仮定することも出来ます。

悩みを原因として考えず、悩みには原因となる根源があると仮定し、その原因に対しての改善策を実践することで解決が出来ます。

では、今あなたが悩んでいるのは何が原因なのでしょうか。

「仕事の依頼が増えないから、たくさんのところで宣伝しよう。」
そうして多くの人の目に触れ、たくさん掛かってきた問合せに対応出来るのは、何名のスタッフが必要なのでしょうか。

宣伝に掛けた費用は莫大でも、その宣伝費に対して、一体どれだけの利益が出せるのでしょうか。

「たくさん宣伝をしたから問合せの電話が鳴りやまない、だけど、結局は対応し切れなくて仕事は増えなかった。宣伝費だけが掛かってしまった。」

これでは元も子も無いですし、新たな悩みも抱えてしまいました。

「仕事を増やしたいから、従業員を増やそう。」
しかし、現実は「売上よりも人件費が大きくなって、給料が払える状態じゃなくなる。」

「仕事を増やしたいから、一時受付をしてくれるコールセンターを作ろう。」
しかし、それは「もう一つ会社を立ち上げるくらいの費用が掛かってしまう。」

では、行き着く悩みは「どこかのコールセンターが、うちの会社と一緒に電話を取ってくれないだろうか。」という風になりませんか。

昨今の世の中は便利なもので、かゆいところに手が届くような仕事が日に日に増えています。
誰かが不便だと思ったことは、仕事になるのです。

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