私の所属するグループでは、ご契約社様が数百に及びます。
会社が数百もあれば、対応方法も数百あるということになりますが、こちらの切り替えがなかなか難しく、日々苦戦しております。何か上手く切り替えのできる画期的な方法はないものかといろいろ考えてみたところ、前職で教えていただいたことを思い出したので、そのことについて書いてみようかと思います。
私の前職は百貨店販売員だったのですが、私の勤めていた百貨店ではサービス指導員という役職がありました。おそらく名称は違えど、すべての百貨店に同様の役職が存在すると思います。
サービス指導員は、販売員の身だしなみや接客技術を指導するのが主な仕事です。他にも資格の取得や、優秀な販売員への昇格の指導なども行っていました。
私が前職で務めていた数年間、私の所属していた部署を担当していたサービス指導員はずっと同じ方でした。入社研修もその方から受けたのですが、当時の私は人前で話すことが苦手だったため、ロールプレイングの結果があまりにもひどいものだったのを覚えています。
そのサービス指導員さんは、そんな私のことをとても心配して下さって、入社以来退職するまでずっと、私のことを気にかけて下さっていました。
販売員のお仕事を辞める時も、別れを惜しみながらも送り出して下さいました。
話がそれてしまいましたが、入社研修の時のことです。
サービス指導員さんがおっしゃったお言葉がとても印象に残っています。
「百貨店販売員と聞くと、敷居が高くて難しいものだと思うかもしれません」
「でもあまり難しく考えずに、自分は役者だと思ってください」
「マニュアルは台本で、売り場は舞台です。あなたは女優です。販売員という役を演じてください」
初めて聞いた時は、逆に難しいことをおっしゃるなぁと思ったのですが、時間が経つにつれてとても画期的な方法だと思うようになりました。ある意味ルーティンのようなもので、売場(舞台)にいる間だけ販売員の演技をするというのは、普段使いなれない百貨店用語を割り切って使いやすくするのにとても役立ちました。
そういう役だと思えば、ビジネス敬語でもない少し大げさな敬語も、すらすらと出てくるようになるのです。
これを今の電話代行のお仕事にも当てはめられるのでは?と思い、現在実践中です。
以前より細切れに色々な役を演じなくてはいけないので、まだ完全には慣れていませんが、少し前より切り替えはしやすくなったような気がします。
この調子で、様々な役をこなしていけるように努力してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。