生き物は何かしらコミュニケーションを取ります。
カニだったら仲間にハサミを振って自分の健康状態を知らせ、レッサーパンダは威嚇をするときは少しでも体を大きく見せるために手を広げたポーズを取り、ミツバチはダンスを踊ることで、ミツのある場所やミツの量を仲間のハチに伝えるそうです。
こういった動きを使ってコミュニケーションを取ることが多い生き物たちですが、果たして人間のように言葉を使って、コミュニケーションを取ったりするのでしょうか。
言葉には4つの性質があります。
「分離性」「文法」「生産性」「置き換え」です。
「分離性」とは、言語が個々の音や単語を持っており、これらが組み合わさることで言語が新しい意味を持つという性質です。バラバラの平仮名のパネルがあったとして、同じ音や単語を使っていても並び方を変えるだけで違った文章ができます。
「文法」とは、それらの個々の単語をどのようにつなげられるのかを定めたルールです。
「生産性」は、言語を使って無数の表現を行う能力のことです。
「置き換え」とは、今目の前で起きていない出来事について話す能力のことです。たとえば、過去のこと・未来なこと・架空な想像の話などです。
人間以外で今のところ上記の4つの性質を持っている生き物はいません。
しかし、人間に近いといわれる大型類人猿のチンパンジーやゴリラも上手にコミュニケーションをとることができます。簡単な手話を習得したものがいます。有名なところだと雌ゴリラのココは1000以上のサインと約2000の口語英語を理解することができるのです。
ただ、それは自然に身についたものではなく、あくまでも人間によって教えられたから会得できたものです。
知性の高いといわれるこれらの生き物も人間の3歳児が持つ言語能力よりも下なのです。
人間の持つ言語のみが、「文法」と「生産性」に深く関係があり、「分離性」と「置き換え」によって特異なものになっているのです。
人間の脳は、限られた数の要素しか取り入れられなくても、限りない数のメッセージを作り出すことができるのです。
私たちは複雑な文でも作り上げたり理解できたりします。今まで話されたことがない言葉であってもです。若い子が作り出す流行語の「卍」や「タピりたい」なども人間の言語能力の高さが作り出した言葉でもあると私は思っています。
言語でのコミュニケーションは人間特有なものであり、高度な能力と言えます。
電話では、その言語のみを使ってコミュニケーションをとるので、表現は無限にあります。
自分らしい表現や言葉で素敵な電話ライフをお過ごしください(^^)
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