突然ですが、「フォネティックコード」というものをご存じでしょうか。
フォネティックコードとは、通話でアルファベットを確実に伝えるため、アルファベットとそのアルファベットの頭文字に使う単語を対応させた表のことです。日本語では通話表とも呼ばれています。
日常生活において、日本語で話をしている限りは電話でアルファベットを伝える機会に、あまり遭遇することはありません。
しかし、電話代行の仕事を始めて“電話でメールアドレスを聞き取る”ということがよくあります。正直、私はこのメールアドレスの聞き取りが苦手です。
入社したての頃に比べ、フォネティックコードを用いて随分お話が出来るようになったのですが、やはり電話越しとなると電波状況で聞き取りにくい状況であったり、スラスラとメールアドレスを一方的に仰る方など様々な状況があります。
言うまでもなく、また、メールアドレスに限られたことではないですが、一文字でも違っていたら相手には届きません。自分の名前や意味のある文字列でも結局一個一個アルファベットや数字を伝えることになり、これを正確に聞き取るには苦労している人も多いと思います。
「P」が「T」に聞こえたり、「B」が「D」に聞こえたり、「M」が「N」に聞こえたりと似たような響きが多くあるのがアルファベットです。
英語圏の人は、どんな英単語を使ったとしてもお互いにすぐにピンとくるので若干難しい言葉を用いても問題ないですが、日本人同士だと誰でも知ってる簡単な単語なほうが伝わりやすいです。
使う単語にも統一感があると単語のイメージもよりしやすくなります。「アップル」や「バナナ」は両方食べ物ですが、このまま食べ物しばりで進んでいくと、自分も相手もあまり使わない単語が出てきてしまい、どんなスペルだったのか分からなくなってしまう場合もあります。
このようなときは「国名・地名しばり」の伝え方が、簡単でオススメです。
他には、メールアドレスにはアルファベット・数字混じりのものも多いので、数字を伝える時は「数字の9」のように言うと分かりやすいと思います。
フォネティックコードを使うことによって聞き間違いを防ぎ、よりスムーズな対応が可能になります。また、復唱することでお客様に安心感を与えることもできます!
自分の中でよく使う単語をフォネティックコードとして頭の中で整理しておくと、実際に対応する際、よりスムーズに対応が出来ると思います。Pのときはパナソニック、Dのときはディズニーランドと言おう…等、一度思い浮かべてみてはいかがでしょうか。