皆様は、カタカナ語はお得意ですか。
学生時代でも私の祖父母はカタカナ語の多用化に困っておりましたが、近年のカタカナ語の氾濫ぶりは凄まじいものがありますよね。
カタカナ語を氾濫させている一番の要因は、“海外からの考え方を輸入しているため”だと思います。
どの分野においても、欧米発の発想を輸入するケースが圧倒的に多いですよね。
日本あるいは日本語に存在していない思考方法なので、“訳せない・訳し方が分からない”あるいは“そのまま使う方が楽”といった状況が発生してしまうわけです。
この仕事において、カタカナ語で私が最も悩むのは、会社名です。
『もともと英語だった言葉を日本語として使っている』ため、英語は英語なのだけれども、文法的には違っているカタカナ語がとても多いからです。
例えば、誰でも知っている「レディーファースト」という言葉。
日本語ではレディーと単数形の名称ですが、正確には「レディーズファースト」と複数形のSが付きます。
英文法的には間違っていても、会話の中では特に問題なく意味は通じるかと思います。
しかしながら、クライアントの方々へ報告する際は、お客様の社名を正確にお伝えしなければならないために『複数形のSが付くのか付かないのか』は問題なのです。
常にSが付く方が文法的に正しいというわけでなく、社名として単数形・複数形のどちらを採用しているのかという違いですので、会社によってまちまちです。
例を挙げてみますと、「システム/システムズ」「テクノロジー/テクノロジーズ」「ネットワーク/ネットワークス」「ワーク/ワークス」「コミュニケーション/コミュニケーションズ」など。
聞き返すことはお客様に対して失礼なのですが、社名の主要な部分ではなく語尾のため、あまり明瞭に仰らない方も多く、どちらなのだろうかと迷うことがよくあります。
もちろん、最終的には確認させていただくのですが、最近のカタカナ語の社名の多さには本当に驚きます。
研修でも、欧米発の概念を学ぶことが多いのですが、『自利利他』(仏教用語由来)や『三方よし』(近江商人)などの精神は日本語発ですよね。
素晴らしい考え方ですので、これからも大切に守っていきたいなと思います。
カタカナ語の社名と言えば、決して他人事ではない弊社ですが、常に皆様のお役に立てるサービス提供に努めておりますので、これからもCUBE電話代行(=サービス名)をどうぞよろしくお願いいたします。