口癖と言えば、よく言われるのが「あっ」「あのー」「えっと」などを付ける事です。
また、「おはようございますぅー」「ありがとうございますぅー」といったような、語尾を過剰に伸ばす事や相手が聞き取りづらいくらいの早さで話す早口と言ったことも口癖にあたるかと思います。
上記とは少し異なるかもしれませんが、中には口癖なのだろうという位に都度、申し訳ございませんと謝罪の言葉をつけたり、ありがとうございますと感謝の言葉をつけたりする方などもいらっしゃいます。
対面ではお互いの表情やしぐさといった、他の情報があるので気にならなかったようなことが、お電話の場合はまさに声だけなので、対面以上にそういった癖というのが目立ちます。また、目立つという事は相手を不快にさせてしまう可能性があるということです。
「あっ、○○の件でございますね」「あっ、○○は外出しております」「あっ、折り返しいたしましょうか」とこのように続けば気にしていない人でも気になってしまうものですし、何か話すたびに都度、語尾を過剰に伸ばされては耳障りと感じる方もいらっしゃるでしょう。
勿論、プライベートの話と違って、ビジネスのお話ですとより一層、様々な事を考えながらお話しされるものなので、ついつい間を取りたくなったり、敬語や話す内容に気を遣っていて、話し方にまで気が回らなくなったりといった事があるかと思います。ですが、どれだけいいお話をしても話し方だけで、相手に良い感情を抱いてもらえないのであれば、それは非常に勿体ないお話しだと思います。
無意識からくるものを癖といいますので、そういった物を一朝一夕で改善するということは非常に難しいと思います。私自身も口癖というものに悩んだ事もあります。
そういった時に教わったのが復唱です。オウム返しで結構ですので「○○の件ですね」と言うだけで自分自身でも整理が出来ますし、間を取る事も出来ます。
また、受け止めの言葉を使うことも同じことです。さようでございましたか、と一言挟むだけで間が取れます。
声の印象ばかり、敬語の話し方ばかり気にされがちではあります。ですが、十分に気を付けても、無意識の口癖1つで相手を不快にさせてしまうのはもったいないことだと思います。
癖をなくすのは難しいですが、私自身も一つずつ減らすという所から意識していきたいと思います。