営業職の方や、顧客等とお話しされる機会をお持ちの方はビジネス心理学という言葉を耳にされたことがあるかと思います。また、今では様々なビジネス心理学の本が出ていますし、ビジネス心理検定といったものもあります。もしかしたらビジネスマンなら常識だと仰る方もいらっしゃるかもしれません。
心理学というものは面白く、読んでみて自分にも確かにそういう節があるなといったことや、こういう行動にはこういう考えがあったのかといった裏付けのようなものを知ることが出来てすっきりしたりします。全く人と接しないという人もなかなか少ないと思いますので、大体の方には身近に感じられるものではないでしょうか。
その中で、日常でも使えるかもしれない、ビジネス心理学のご紹介をしたいと思います。
一番簡単なことは、相手の話を聞くという事です。
当たり前の事のようですが、アメリカのウェズレイ大学での実験によると、人は男女問わず、『相手に多く話させる時間がながければ長いほど(こちらが聞き役に徹するほど)、相手はあなたを好きになる』という傾向がある事がわかっています。
話を聞く時間を長く持つことで、相手に『自分に興味を持ってくれている』『自分を受け入れてくれる』『自分の存在を認めてくれる』と思わせる事が出来る為だと言われています。
つまり、相手の話を聞くだけで相手に好意を持ってもらえるのです。
確かに自分を振り返ってみても、自分の話をきちんと聞いてくれる人は好意を持っているように思えます。
聞き上手は日常でもビジネスでも良いことなのでしょう。
ビジネスの場ではどうにかして商品や自分を売り込まなければと、たくさん面白い話や興味を持ってもらえる話をしなければならないと意識しがちな方も多いと思います。勿論、ずっと話をせずに黙って相槌を打っているだけでは何も先に進みません。ただ、自分が喋ることばかりを意識するのではなく、相手の話を聞くという事も大事な要素だと思っておくことが大事なのでしょう。
トップセールスマンほど、自分からは話をしないとも言われています。勿論、相手のニーズを正確に把握するためですとか、人となりを判断するためと言ったほかの理由も多々あるのだとは思いますが、なんにせよ喋るばかりがよい事という訳でもなさそうです。
改めて相手の話を聞く重要性を学んだところで、日々の電話応対に活かせるようにしたいと思います。