皆様、こんにちは*
今回は改めて「敬語」について、少しお話をさせて頂きたいと思います*
皆様の会社のお顔として「電話代行業務」を行なわせて頂いている私たちは、間違った敬語を使う事を許されません。
しかし、入社したばかりの頃は敬語を使う事を意識しすぎることで、返って正しい敬語が何かわからなくなってしまう事が、よくありました…。
今回はそんな方向けに「敬語」についての誤説明文を書いてみました*
ご契約者様の多くは、社会人歴も長く、正しい敬語などとっくにマスター・定着されているかと思われますが、復習がてらお付き合いいただけると幸いです*
①敬語の種類
敬語には以下のような「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」などがあります。
・尊敬語…相手の動作や相手に属する物に敬意を表す。
・謙譲語…自分がへりくだる事で、間接的に相手を高め敬意を表す。
・丁寧語…話して・聞き手に対して直接敬意を表すこと。
尊敬語は「れる・られる→書かれる、帰られる」「お(ご)~いただく=お書き頂く」などの形を取ります。
以下は、普通の言い方を「尊敬語」と「謙譲語」にするときに、変換した例です。
・「する」 尊敬語…なさる、謙譲語…いたす
・「言う」 尊敬語…おっしゃる、 謙譲語…申す
・「食べる」 尊敬語…召し上がる、謙譲語…いただく
・「見る」 尊敬語…ご覧になる、 謙譲語…拝見する
・「聞く」 尊敬語…お聞きになる 謙譲語…伺う、拝聴する、承る
・「いる」 尊敬語…いらっしゃる 謙譲語…おる
・「行く」 尊敬語…いらっしゃる 謙譲語…参る、伺う
・「来る」 尊敬語…いらっしゃる、お見えになる。
謙譲語…参る
・「訪ねる」尊敬語…いらっしゃる、
謙譲語…お邪魔する、伺う、お寄りする、参上する
・「気に入る」 尊敬語…お気に召す
・「思う」 尊敬語…お思いになる、謙譲語…存ずる
・「借りる」尊敬語…お借りになる、謙譲語…拝借する、お借りする
・「知る」 尊敬語…ご存知、 謙譲語…存じ上げる
・「見せる」 尊敬語…お見せになる 謙譲語…お目に掛ける、御覧に入れる
・「会う」 尊敬語…お会いになる 謙譲語…お目にかかる
…等で、言葉の形を変えて表現します。
社会人であれば、普段日常的にお使いの言葉だとは思いますが、改めて考えてみると、同じ意味でもいくつか表現が異なり、「敬語」とは、複雑だなあと感じずにはいられませんね。
②間違いやすい敬語
敬語を使う際、気を付けたいのが「尊敬語と謙譲語が混同してしまう事」です。
例をいくつか挙げてみますと…
×お食事はいただかれましたか。
◎お食事は召し上がりましたか。
「いただく」と「食べる」の謙譲語に、尊敬語を作るときの型「~れ」を当てても、敬語にはなりません。
×お名前を申してください。
◎お名前を仰ってください。
「申す」は「言う」の謙譲語です、勘違いをして謙譲語を使ってしまっています。
×拝見ください
◎ご覧ください
「拝見する」は「見る」の謙譲語です。尊敬語の「ご覧になる」を使うべきところです。
他にも、「二重敬語」に気を付けなければなりません。
×お客様がおいでになられました。
◎お客様がおいでになりました。
「来る」の謙譲語である「おいでになる」に、尊敬語の属する「~られる」を組み合わせてしまっています、これは誤りです。
以上、簡単なまとめにはなりますが、いかがでしたでしょうか。
恥ずかしながら、私も頭ではわかっていても、急いでいる時などは焦ってしまい、間違った敬語などを使ってしまいそうになるので、今後も正しい敬語を身に付け定着させる努力をし、皆様のお力にばれるよう努めて参ります。