お昼休憩が終わり少しすると急激な眠気に襲われることがあります。みなさまも経験はございませんでしょうか。
この眠くなってしまうのは、糖質の取りすぎによる一過性の過血糖が原因です。
過血糖とは簡単に言うと「食事で摂取された糖質を処理しきれず、その結果血糖が急激に上昇してしまう状況」をいいます。
食後の血糖は緩やかに上昇するのが通常です。
インスリンというホルモンが正常に分泌され、2時間程度で通常血糖に戻りますがこう言った調節機能がうまく働かなくなる、あるいは追いつかない状態になると食後過血糖を引き起こし、急激な眠気や精神的に不安定になる等の症状を引き起こします。
また、「人間は一生に食べられる食事の量は決まっていて、その総量に相応するインスリンの分泌能力も決まっている。だから、それを超えて食べてしまうと膵臓のインスリン分泌能力が息切れしてくる」という解釈もひとつの考え方としてあるようです。
眠気は大敵!ということで、さらに予防できる方法についても調べてみました。
まずは、血糖値を急上昇させない炭水化物を選ぶことがいいそうです。
白米や食パン、うどんなどの精製された糖質ではなく、玄米やライ麦パン、蕎麦など精製されていない炭水化物を主食に選んでみるようにしましょう。
さらに、麺類や丼ものなど単品メニューは血糖値の急上昇を招きやすいので、サラダや汁物などサイドメニューから食べ、糖の吸収を穏やかにする意識も大切です。
また、空腹時に糖質を摂らないことも眠気回避の大切なポイントとなります。
つづいて、胃腸への血液集中を少しでも軽減するため、食事は常に腹八分目を意識しましょう。
脳は食べ始めて20分後から満腹感を感じ始めます。
気づくと食べ過ぎてしまっているという方は、脳が満腹を感じる前に食事を終えている可能性があります。
まずはゆっくりと、20分以上かけて食べることを意識しましょう。
内臓に負担をかけないことで消化時間が早まり、脳の活性スピードも早まって眠気回避に繋がります。
また、眠気と一緒に倦怠感を感じる場合はビタミンB1の不足が考えられます。
蕎麦、納豆、豚肉、玄米、胚芽米、豆腐、海苔にビタミンB1がよく含まれているので白米ではなく玄米を、白米なら海苔で食べるなどの工夫だけでもかなり変わるかと思います。
ネギ、ニンニク、ニラ、玉ネギはアリシンという成分でビタミンB1の吸収をよくしてくれますので積極的に取り入れたい食品です。
どんな業務であっても眠気や倦怠感などが起こると支障が出てしまうと思いますので、食べ方や食品に気を付けて予防も行っていきたいですね。