皆様、こんにちは。
朝晩はずいぶん涼しく、寒いと感じる日さえもありますが、まだまだ日中は暑い日もありますね。
さて最近のことですが、仕事を終えて東梅田駅の改札付近を歩いておりましたところ、
「ちりん、ちりん」という、聞き覚えのある音が聞こえてきました。
不思議に思って見上げると、そこにはいくつかの風鈴がぶら下げられていました。
何とも面白い光景でびっくりしてしまいましたが、「少しでも涼しい気持ちに・・・」という計らいがとても素敵だなと思いました。
風鈴と言いますと、透き通ったガラスでできた見た目や風に揺れる音から、何となく涼しさを感じることがございますが、そもそもなぜそのように感じるのでしょうか。
さらに、某テレビ番組の調査によりますと、涼しさを感じるだけではなく、実際に体温が低下したという結果が出たそうです。
これには、私たちの「脳の思い込み」が深く関係しているようです。
風鈴の音に対して“涼しい”というイメージをお持ちでございましたら、そのように思い込むことによって脳が末梢神経の活動に変化を与え、それが体温の低下に繋がったのではないかと推測されております。
ただし、これには“風鈴の音 = 涼しい”とイメージできることが必須のようで、風鈴の音に馴染みのない外国人の方に全く同じ実験をしてみましたところ、“涼しい”と感じることはなく、体温の低下も見られませんでした。
風鈴に馴染みのある日本人ならではの感覚による、とても不思議な現象なのです。
エアコンや扇風機に匹敵するような涼しさは望めないかもしれませんが、電気を使わないので環境に優しい暑さ対策のひとつではないでしょうか。
また、風鈴の音は、聞き入れやすい高周波で成り立っており、涼しさを感じられるだけではなく、癒しの効果を与えてくれるのだそうです。
近頃は、すっかり涼しくなり、過ごしやすい気候になって参りました。
風鈴を見かける機会は減ってしまいましたが、暑さ対策と癒し効果として、ぜひご活用いただければ幸いでございます。
最後になりましたが、季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますので、ご自愛いただきますようお祈り申し上げます。