皆様、こんにちは。
前回のブログに引き続き、今回も文章力を身に付けるためのコツをご紹介したいと思います。
今回は“読点の打ち方”についてご紹介したいと思います。
読点は文章を書く際に使いますが、皆様どのように打たれていますでしょうか。
恥ずかしながら、私は感覚で打ってしまうことが多く、さほど気にしたことがありませんでした。
以下、内容をまとめてみましたので、参考になれば幸いでございます。
出版界などで目安となっている読点の打ち方を中心にまとめてご紹介致します。
①接続助詞(ば・から・ので・て・が・のに・けれど・ても・し…など)のあと
例:私はダイエットしても、さっぱり体重が減らない。
②独立語(ああ、はい、もしもし、ねえ…など)のあと
例:ねえ、いっしょに行ってくれないかしら。
③接続詞(そして、しかし、なお、また、ゆえに、ちなみに、さて…など)のあと
例:そして、誰もいなくなった。
④同じ役割の動詞、形容詞、副詞などが並ぶ場合
例:明るく、風通しのよい部屋ですよ。
例:彼はこぶしを上げ、叫んだ。
⑤時、場合などを表す前置き文のあと(文全体を限定する場合)
例:私たちが到着したとき、彼はもういなかった。
⑥主語、述語、修飾語の位置関係が変わった場合
例:そのボールを、少年は強く握り締めた。
例:参ったよ、彼の頑固さには。
⑦長い主語や、述語との距離がある主語のあと
例:中国奥地で育った彼は、本物の海を知らない。
例:彼女は、駅前のスーパーの雑貨売り場で働いている。
⑧意味の取り違えを防ぎ、理解を助けるため
例:あわてて、逃げる泥棒を追いかけた。
⑨朗読するときの間を意識
例:そのとき、お寺の鐘がゴーン、ゴーンと、鳴り響いた。
⑩会話文のかぎカッコの前
例:長女は、「私が行くの?」と不機嫌そうに言った。
以上はあくまで原則であって、規則や法則ではありません。
「、」をつける目的は、意味の読み違いを防ぎ、理解を早めるための手助けとすることにあります。特に、⑦~⑨の、「長い主語や、述語との距離がある主語」「理解を助けるため」「朗読をするときの間」においては、主観がかなり入り込みます。
読点は、きわめて短い文に上の原則を機械的に当てはめると、スピード感がなくなったり、時にはうっとうしく感じられたりもします。自分が読みやすくてわかりやすいと思う文章を参考にして、ほどほどに打ってください。私もルールをしっかり理解し、今後の文章に活かしてまいりたいと思います。
(以下参照URL:http://bunsyou.net/kouza1/12toten.html)