4月に入りお花見シーズンが始まりました。
これからお花見だけではなく、歓迎会や送迎会等さまざまな飲み会があると思います。
よくお酒を飲まれる方の中には、「お酒は百薬の長」と言われたりする方もいるそうですが、この言葉は、今から1500年以上も昔の中国の国営酒造所のCMコピーだったそうです。
百薬の長とはよく言ったもので、お酒はたしかに利点がいくつかあるようです。
まず、適量のアルコールは大脳の動きを程よくマヒさせ、精神的なストレスを解消してくれます。同時に肉体的な緊張もほぐれ、心身のストレスによって起こる病気や症状の改善に役立ちます。「酒は憂さを払う玉箒」ということわざのとおりです。
アルコールは血管を拡張して全身の血液循環をよくしてくれます。臓器や組織の新陳代謝が高まり、疲労を回復し、若返りや美容の効果もあるそうです。さらに、血液循環がよくなれば、血管壁の汚れを洗い流し、血管の弾力を保つことができ、高血圧や動脈硬化を防ぎ、心臓病や脳卒中の予防にも役立てられるそうです。その他、食欲を増進する、不眠を解消するなどの効用もあります。
逆に飲みすぎることで、誰でも分かっていることではありますが害も出てきてしまいます。
肝臓のアルコール処理能力は、1時間に6~9gとされ、日本酒1合のアルコール量は26g前後。これを処理するには3時間~4時間半かかるそうです。
翌朝までにアルコールの分解を終わらせるには、2~3合以内にとどめなくてはなりません。一方、肝臓を傷めたり、いわゆるアルコール中毒になった人を調べると、そのほとんどが1日3合以上飲んでいて、3合以下であれば障害を起こす確率が非常に低いことがわかっているそうです。アメリカでの調査によると、日本酒にして1日1合くらいのアルコールを飲んでいる人は、狭心症や心筋梗塞を起こしにくいという結果も出ています。
これらを総合すると、1日1合くらいの晩酌は、健康増進・成人病予防に役立ちますが、量が多くなるにしたがってプラス面が少なくなり、3合までが限度と言えるようです。できれば1日1合にして、過ごしても、安全を見込んで2合までにとどめたいものです。ちなみに、日本酒1合のアルコール量は、ビール大びん1本、ウイスキーW1杯、焼酎半々のお湯割りでコップ1杯、ワインはグラス3杯半に相当します。
これからお酒の飲む機会が多いですが、
まず適量を守ること、飲みすぎないことが何よりもいちばんたいせつです。
そして楽しみながら飲むこと。家族や友人と楽しく語らいながら、お酒の味や香りと料理を楽しみながら、ゆっくり飲むようにしたいですね。
やけ酒、うさ晴らしの酒、眠らんがための酒は、適量オーバーの原因になります。
また、強い酒は薄めてゆっくり飲むほうが良いそうです。
ウイスキーや焼酎などは水割りやソーダー割り(ハイボール)」、お湯割にして、ゆっくり飲むのが安心できそうです。
お酒を飲む際には、さかなをつまみながら飲むと良いそうで、空きっ腹で飲むと、吸収が早く悪酔いしまうそうです。お酒だけ飲んで何も食べないのは、栄養が偏っていろいろな障害を起こしてしまうそうです。
できればタンパク質とビタミンB1の豊富な食品をおつまみにして、アルコールの分解・処理にはタンパク質とビタミンB1が大切です。それらの豊富な肉類、レバー、魚介、チーズ、卵、豆製品などを併せて飲むとよさそうです。
酔いざましについては、十分な水分補給が良いそうです。
アルコールは利尿作用があって、体の水分が失われるため、飲んだ後には水分補給を十分に.したいものです。私自身も、楽しいお酒の席だと休憩(お水)を忘れて休まずたくさん飲んでしまうことがあります。
因みに、果物は水分・ミネラル・ビタミンなどを補給し、果糖はアルコールの分解を促進するので酔いざましに好適だそうです。
最後に、できれば週に1~2日の休肝日を作る方が良いです。
お酒をよく飲む人は、体内からアルコール分がなくなる日をもうけることが大切なので、できれば週に2日はアルコール休日を取る方が良いそうです。
これらを守って、楽しいお酒の時間を過ごしたいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
(参照HP:http://www.kohashi-clinic.com/column/column1_01.html)