社員全員が新しいアイデアを出してくれる環境を作るのは簡単ではありません。
しかし、表に出ていないアイデアの中には、会社にとって大きな利益となる素晴らしいアイデアもあるはずです。
そんなアイデアを埋もれさせておくのは、会社にとって損失と言って良いでしょう。
そこで本記事では、社内でのアイデア出しに使える、6つのアイデア発想法をご紹介します。
社員からよいアイデアが出ないときは、今回紹介する発想法に基づいてアイデア出しに取り組んでみましょう。
【目次】
(1)ブレインストーミング
「ブレインストーミング」は会議方式のひとつで、集団でアイデアを出し合う際に効果を発揮します。
「批判厳禁」「自由奔放」「質より量」「結合改善」の4つの原則があり、これによってアイデアの幅を広げます。
普通の会議の場では、突飛な意見を出すと笑われてしまうのではないかと参加者が不安を感じて発言が少なくなりがちです。
しかし、「ブレインストーミング」では批判を禁じて自由奔放なアイデアを歓迎することがルールとなっていますので、新しいアイデアを口に出しやすくなります。
(2)ブレインライティング
「ブレインライティング」は西ドイツ発祥の思考法で、当初は6・3・5法と呼ばれていました。
6・3・5は、以下のルールを表しています。
・参加者は6人
・1人3つずつアイデアを考える
・1人5分以内で用紙にアイデアを書き、次の人に回す
独自のアイデアでもいいですし、前の人のアイデアを発展させても構いません。
時間を設けることでアイデア出しのスピードを高め、短い時間でアイデアをたくさん出していきます。
(3)アイデアメーリングリスト
Googleではアイデアをメーリングリストに投稿し、評価する仕組みを取り入れています。
アイデアはランキング形式に並べられ、高い評価を得たアイデアが上位に表示されます。
ゲーム感覚でアイデア出しそのものを楽しんでもらいつつ、優れたアイデアの可視化もできる手法です。
(4)マンダラート
出典:MandalArt
「マンダラート」は、デザイナーの今泉 浩晃氏が考案したアイデア発想法です。
3 × 3の9つマスを紙に書き、中心のマスにテーマを書きます。
テーマを中心に、周りの8つのマスに関連するアイデアを書いていく、というシンプルな発想法です。
手軽に「マンダラート」ができるExcelテンプレートやアプリがありますので、ぜひ使ってみてください。
(5)欠点列挙法
「欠点列挙法」は、対象のテーマが抱える問題点や課題を挙げていき、アイデアのヒントにする手法です。
ただ問題点を指摘するだけでなく、問題点を解決するアイデアを共に出し、具体的な改善施策につなげます。
(6)希望点列挙法
「希望点列挙法」は、「こうだったらいいな」という希望的観測を挙げていく手法です。
実現可能かどうかはひとまず置いておき、どんどん希望に基づいたアイデアを出していきます。
その中で実現できそうなアイデアをピックアップし、広げていくのが「希望点列挙法」です。
おわりに
ちょっとした工夫や、一見突飛に聞こえる意見が劇的な業務改善につながることがしばしばあります。
そんなアイデアのタネをひとつでも多く集められるよう、今回紹介した手法をぜひ活用してください。