結婚式や葬式は神聖な式ですので、マナーを知らないと大恥をかいてしまいます。そればかりか相手の良くも悪くも重大なイベントとなりますので、悪い印象を与えると取り返しのつかないことになります。
そこで今回は、ビジネスパーソンとして恥ずかしくない振る舞いができるよう冠婚葬祭の基本マナーを解説します。
結婚式の服装とご祝儀のマナー、葬式の服装と香典のマナーを解説していますので、冠婚葬祭のマナーに自信がない方はこの機会に確認しておくことをおすすめします。
【目次】
【結婚式】服装マナー
男女共通の服装マナー:新郎新婦より派手な格好は控える
結婚式の主役は新郎新婦です。
主役の新郎新婦よりも派手な格好をするのは結婚式ではマナー違反です。
目立とうという気がなかったとしても、派手な格好をすれば目立ってしまうので、オシャレをしつつも派手にならないように注意しましょう。
男性の服装マナー:落ち着いた色合いのスーツを選ぶ
結婚式に出席する男性ゲストは、ダークカラーの落ち着いた色合いのスーツを着用するのが一般的とされます。
ブラックスーツやディレクターズスーツであればまず間違いないでしょう。
女性の服装マナー:全身白・全身黒は避ける
白は新婦が着る色なので、全身白の服装を避けるのがマナーです。
シルバーやベージュのドレスも照明の具合によっては白く見えるので、避けておいた方がよいでしょう。
黒は喪服をイメージさせてしまうため、全身黒の服装もマナー違反です。
黒っぽいドレスを着る場合は明るい色の羽織物を上に着るなど、全身黒にならないようにコーディネートしましょう。
【結婚式】ご祝儀のマナー
ご祝儀の金額
結婚式のご祝儀の相場は3万円となっています。
友人、仕事の同僚・部下、いずれの関係でも3万円が相場といわれています。
しかし、自分が上司で部下が結婚する場合や、主賓や祝辞を依頼された場合、または役職についている立場であるなら5万円を包む方が多いようです。
ご祝儀の金額が偶数だと「割り切れる」=「別れる」ことを連想されてしまうため、奇数がよいとされています。
ですので、2万円、4万円、6万円は避けておきましょう。
8万円は末広がりで縁起がいいとされるため、よいとされることもあります。
ただし、奇数でも「9」は「苦」を連想させるので、9万円は避けてください。
出席できない場合は半分の額を送る
諸事情で式に出席できない場合は、本来渡すはずのご祝儀の半分の額、または3分の1を送るのがマナーとされます。
結婚式の1週間ほど前にのし付きの祝儀袋に入れて送りましょう。
現金を送るので、「現金書留」で送るのを忘れないでください。
【葬式】服装のマナー
男性の服装マナー:喪服
葬式に参列する場合、男性の服装は喪服が一般的です。
本来は葬式用の喪服と結婚式用の礼服(ブラックスーツ)は別のものですが、最近はネクタイの色を変えて兼用とする方も多いようです。
・正礼装・・・モーニングや燕尾服
・準礼装・・・タキシードなど
・略礼装・・・いわゆるダブルのブラックフォーマル、ディレクターズスーツ
・平服・・・ちょっとよそ行きのスーツ
・普段着
となるのですが、喪服は、いわゆるブラックスーツと生地が異なります。喪服の場合は、ひかりが当たっても光らない生地を使用しています。
女性の服装マナー:黒のワンピース、アンサンブル、スーツ
女性は黒のワンピース、アンサンブル、スーツが一般的となっています。
スカートはひざが隠れる丈であることがマナーで、ストッキングと靴は黒を選びましょう。
【葬式】香典のマナー
香典の書き方
香典の表書きは、仏式、神式、キリスト式の宗教によって異なります。
事前に宗教を確認しておき、分からない場合は「御霊前」と書くのがマナーです。
「御霊前」はどんな宗教でも使用可能な表書きとなっていますので、分からないときは「御霊前」としておくのが無難です。
・仏式・・・御香典、御香料
・神式・・・御玉串料、御神前
・キリスト式・・・御花料、献花料
香典の金額
香典の金額は年齢、地域によって変わります。
たとえば勤務先の上司、勤務先の部下の場合は以下のような金額になります。
■勤務先の上司
・20歳代:5,000円
・30歳代:5,000円
・40歳代:10,000円
・50歳代:10,000円
■勤務先の同僚
・20歳代:5,000円
・30歳代:5,000円
・40歳代:5,000円
・50歳代:10,000円
香典の目安金額はこちらのサイトの表が分かりやすいです。
参考サイト:冠婚葬祭の心得 / 住友生命