サイトリニューアルをしても現状の課題が改善されなかった…というのはよくある話です。
結果に結びつかなければ、それにかけたコストも時間も無駄になってしまいます。最悪、リニューアル前よりも悪くなるということもあります。
サイトリニューアルが失敗する原因は、主に準備不足です。
根拠のない期待や予想、感覚だけでリニューアルをしても失敗に終わってしまいます。
サイトリニューアルを失敗しないために、最低限やっておくべき4つのポイントを解説します。
【目次】
1:具体的な目的・目標を決める
漠然と売上を上げたい、オシャレにしたいという目的だけでは、リニューアルはうまくいきません。
目的が曖昧ではかけるべき予算や期間も決められないので、まずは具体的な目的・目標を決めることから始めてください。
売上アップを目指すなら、具体的な売上目標を決めましょう。
売上目標が決まれば、次にどれぐらいアクセスやコンバージョン率の向上が必要なのかを試算できます。
それが決まれば、必要な数値を上げるためにはどうしたらよいのか、個別の施策に分解していけます。そのために、次の自社サイトを分析することから始めましょう。
2:アクセス解析ツールで自社サイトを分析する
サイトのリニューアルに取り掛かる前に、まずGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールを活用して現状を把握します。
現状のPV数、UU数、コンバージョン率を知ることで、改善すべき課題が見えてきます。
アクセス数が多くてもコンバージョン率が低い場合、商品購入や会員登録が分かりにくくて途中で離脱してしまう訪問者が多い、購入ボタンがデザインやコンテンツに埋もれてどこにあるのか分かりにくい、といった原因が考えられます。
直帰率や離脱率が高い場合や、平均滞在時間が短い場合は、訪問者がページの内容に満足していないと考えられるので、コンテンツの見直しが必要です。
最近はスマホからの検索数が増えているので、スマホ表示に最適化していなかったり、表示速度が遅かったりすると、離脱率が高くなってしまいます。
重要なのは、感覚で捉えるのではなく定量的な数値を確認することです。
サイト運営者が良かれと思っていることと、訪問者が求めていることが食い違っているケースは多いので、主観で改善点を考えるのではなく、アクセス解析のデータから客観的に改善点を洗い出すようにしましょう。
海外のとあるサイトは、「新規登録」ボタンを「次へ」ボタンに変えただけでコンバージョンが45%もアップし、年間で300億円の売り上げアップに成功したそうです。
ここまで成功するケースは稀ですが、ちょっとした改善でコンバージョンが上がることがあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
3:競合サイトを分析する
検索エンジンはさまざまなサイトを評価し、それに応じて検索順位を決めています。
また、お客様もひとつのサイトを見るだけでなく、複数のサイトを見て比較検討しているはずです。
そのため、サイトリニューアルでは、同じ商品やサービスを扱う同業他社のサイトを知ることも必要です。
競合サイトの分析には、「Similar Web」がオススメです。
「Similar Web」は自サイトであれ、他サイトであれ、アクセス数や流入元、検索キーワード、広告など、サイトの状況を丸裸にしてくれます。
無料版と有料版があり、有料版ではより詳細に競合サイトの分析が可能です。
競合サイトと検索流入数で大きな差がつけられているならSEOの見直しが必要ですし、直帰率や平均滞在時間で負けているならコンテンツの見直しが必要です。
他にも、競合が着手していない検索キーワードを洗い出すなど、競合サイトを分析することでいろいろと戦略を立てられます。
画像:SimilarWeb
4:ユーザー分析をする
サイトが提供している情報と、ユーザーが求めている情報がマッチしていない場合、サイトリニューアルをしてもコンバージョンの向上が望めません。
リニューアル前に、アクセス解析をはじめ、アンケートを実施するなどしてユーザーが求めていることを知りましょう。
サイトリニューアルでデザインが良くなったのに全然成果が上がらない…という場合、原因のひとつとしてユーザーのニーズを満たしていない可能性が考えられます。
アクセス解析の結果にはユーザーの素直な反応が表れますし、アンケートを実施すればユーザーが求めていることが分かります。
ユーザーのニーズを知らないことにはコンバージョンの改善は期待薄なので、サイトリニューアル前にユーザー分析をしておきましょう。