【目次】
現代の弁護士にWebマーケティングが重要な理由
弁護士業界においても、Webマーケティングの重要性がかつてないほど高まっています。
市場の飽和や顧客行動の変化、デジタル化などの理由から、従来の集客方法だけでは競争に勝ち残ることが難しくなってきました。
従来の集客方法から差別化が求められる時代
従来、弁護士事務所の集客は口コミや紹介が主流でした。しかし、近年では弁護士の数が増加し、特に都市部では競争が激化しています。日本弁護士連合会の調査によると、2003年には19,508人だった弁護士の数が、2024年9月には45,694人にまで増加しました。20年の間に2倍以上に膨れ上がったことからも、単に紹介や口コミに頼るだけでは、十分な顧客を獲得するのが難しくなったと容易に想像できます。他の事務所との差別化を図り、顧客に弁護士としての強みをアピールしなければ、集客が難しい時代になりました。
顧客行動の変化への対応
インターネットが普及した現代は、検索結果に表示された複数の弁護士事務所を比較し、自分のニーズに合った弁護士を選ぶ傾向が強まっています。
しかし、法律に関する知識を持たない一般の方にとって、「どの弁護士が自分に合っているのか」を判断するのは容易ではありません。顧客は頻繁に弁護士を利用するわけではなく、明確な基準がないため、どの事務所を選ぶべきか迷うことが多いです。
そこで、より効率的に集客を行うには、ターゲットを絞り込み、自身の専門性を明確にすることが求められます。得意分野や提供しているサービス内容を、Webサイトやブログ、SNSを通じてアピールすることで、顧客の目に留まりやすくなるでしょう。
デジタル化への対応
デジタル化が進み続けている現代において、Webマーケティングに取り組むことは弁護士にとっても避けられない課題です。ほとんどの方が弁護士を探す際にインターネットを使用するため、Web上に情報を掲載することは、顧客との窓口を増やす結果につながります。
また、Google検索だけでなく、SNSやYouTubeなど、多様なプラットフォームで情報を探す顧客も増加しています。弁護士事務所がデジタル化に対応し、オンラインでの存在感をアピールすることは、安定した集客を維持する上で非常に重要です。
弁護士に効果的なWebマーケティング4選
ホームページのSEO対策
SEO(検索エンジン最適化)は、Webマーケティングの中心となる手法です。
弁護士事務所に関連するキーワードで検索エンジンの上位に表示されることで、見込み顧客にリーチすることができます。多くの顧客が法律に関する情報を検索する際、上位に表示される事務所のホームページを訪問する確率が高くなるため、SEO対策は重要です。
SNSを使ったブランディング
SNSを活用することで、弁護士事務所の認知度を広げ、顧客との信頼関係を築くことができます。X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどのプラットフォームを通じ、法律に関する最新のニュースに対して弁護士としての知見を発信したり、フォロワーからの質問に答えたりすることで、信頼性を高めることができます。また、SNSならではの視覚的な要素を活用し、法律に関する図解や事務所の雰囲気を伝えることも効果的です。
SNSを効果的に活用できれば、弁護士としてのブランディングを図ることができます。
リスティング広告
リスティング広告は、特定のキーワードで検索を行ったユーザーに対して、弁護士事務所の広告を表示する手法です。リスティング広告はクリック課金型で、予算に応じて運用できるメリットがあります。効果的な運用をするためには、ターゲティング設定やキーワード選定、広告文の工夫が必要ですが、適切に実施すれば高いコンバージョン率が見込めます。
ブログ運用
ブログ運用は、SEO対策と並行して行うことで効果を発揮します。
弁護士としての専門知識を活かし、顧客が抱えている法律に関する問題や疑問に答えるような記事を作成することで、アクセス数を増やすだけでなく、顧客に信頼感を与えることができます。また、ブログは単なる集客手段としてだけでなく、事務所のブランディングにも貢献します。定期的な更新を心がけ、最新の法改正や弁護士業界ならではの話題などを取り上げて、顧客の関心を惹きつけるとよいでしょう。
Webマーケティングによる問い合わせ増加への対策
効果的なWebマーケティングを導入しても、対応が追いつかない状況では業務負担が増加し、事務所の評判を落とすことになりかねません。
以下では、問い合わせ増加による弊害と具体的な対策についてご紹介します。
問い合わせ急増による業務負担の増加
弁護士が一人で運営している事務所や、事務職員が少人数で運営している状況だと、電話対応に追われることで、本来の業務に支障が出る可能性があります。
問い合わせの内容もさまざまであり、中には専門外の案件や取り扱いたくない案件も含まれます。これらに時間を割いていると、利益の上がる案件に時間を確保できなくなってしまうため、効率的な問い合わせ対応が求められます。
電話代行サービス導入による対策が効率的
効率的な問い合わせ対応を実現するために有効なのが、電話代行サービスの導入です。
秘書スタッフがクライアントの問い合わせを受け、弁護士に情報を伝達するため、弁護士は自分で判断したタイミングで折り返しの連絡を行うことができます。
また、事務所を開業したばかりで1件でも多く受任したいという状況下では、、内線のようにスマートフォンへ取り次いだり、外出から戻り次第ご連絡する旨を伝えたりもできます。
一方で、案件数が増えてきた際は、簡単な相談内容をお伺いし、専門外の場合はお断りすることや、お受けできる場合にのみ折り返しご連絡差し上げるといった対応も可能です。時間単価の高い案件や自身の専門分野に関する案件を問い合わせ段階で選別できるため、業務効率の向上が図れます。
弁護士専門の電話代行サービスとは?
弁護士専門の電話代行サービスは、一般的な電話代行サービスと異なり、弁護士事務所のニーズに特化した経験豊富な秘書スタッフが対応します。コールセンターでは、日々多くの弁護士事務所からの電話を受けており、法律に関する専門用語や複雑な内容の聞き取りにも慣れている点が大きな特徴です。
電話代行サービスのメリット
以下が電話代行サービスの主なメリットです。
・新規案件の取りこぼしを防げる
電話代行サービスを利用することで、事務所不在時や繁忙期でも問い合わせに対応することができ、新規案件を逃す心配がありません。
・業務負担を軽減できる
クライアントからの電話対応を秘書スタッフが代行することで、弁護士や事務職員の業務負担が大幅に軽減されます。
・電話対応の質が向上する
経験豊富な秘書スタッフが対応するため、クライアントに対する電話対応の質が向上し、事務所の信頼感を高めることができます。
電話代行とWebマーケティングの連携で効果的な集客を
Webマーケティングによる集客が成功しても、適切に問い合わせに対応できなければ機会を逃してしまいます。電話代行サービスとWebマーケティングを連携させることで、クライアント対応の質を確保しながら、業務負担を減らすことができます。特に小規模な弁護士事務所にとって、この連携は非常に有効な解決策となるでしょう。
まとめ
弁護士にとってWebマーケティングは、他事務所との差別化を図り、集客を増やすために重要です。しかし、いくら集客に成功しても、その後の顧客対応が十分でなければ、効果が薄れてしまいます。そんなときは、電話代行サービスを導入することで、新規案件の取りこぼしを防ぎ、電話対応の質を向上させましょう。
CUBE電話代行サービスでは、弁護士・法律事務所向け電話代行サービス「My Team108」を提供しています。Webマーケティングと電話代行の連携によって効率的な集客を実現したいとお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。