【目次】
弁護士業務効率化の重要性
弁護士業務が効率化されることで、さまざまなメリットが生まれます。
弁護士は本来、書類作成やクライアント対応、裁判所への出頭や現地調査など、様々な業務を抱えています。こうした業務の効率化を図ることは、単に作業スピードを上げるだけでなく、クライアントへの迅速で正確な対応を行うためにも欠かせない要素です。
業務効率化が求められる理由
近年、弁護士の働き方は多様化しており、特にコロナ禍以降、リモートワークやIT技術を活用した働き方が推奨されています。従来の業務フローでは作業に時間がかかりすぎてしまい、本来の業務に集中する時間が限られてしまうことが多くありました。
効率的なITツールやサービスを導入することで、業務を効率化し、クライアントへのサービスの質を向上させることが可能です。
また、裁判所においても2020年2月からマイクロソフト社のTeamsを活用したWeb会議が導入され、2024年1月以降は、すべての地裁・高裁にて運用が開始されました。ITツールの活用は、現代の弁護士にとって欠かせない存在になりつつあります。
業務効率化が弁護士にもたらすメリット
業務効率化により、事務作業の負担が軽減され、案件処理のスピードが向上します。例えば、ITツールを導入することで、書類のデジタル管理や案件の進捗確認などが容易になり、業務効率を飛躍的に向上させることができます。
また、業務効率が向上すれば、他の作業にリソースを避けるようになります。無料法律相談の実施や、大学や企業での講演活動、地方自治体の法律相談員になるなど、空いた時間を営業活動に充てられるようになります。さらに、IT化によってリモートワークが可能になれば、柔軟な働き方を実現しつつ、事務所全体の生産性も向上するでしょう。
弁護士が導入すべき業務効率化ツールとは?
弁護士業務の効率化には、ITツールの活用が欠かせません。以下では、弁護士事務所が導入すべき業務効率化ツールについて3つのカテゴリに分けてご紹介します。
メッセージ・チャットツールの導入で業務を効率化
事務所内や外部との迅速なコミュニケーションが求められる中で、リアルタイムに情報を共有できるチャットツールの導入は非常に効果的です。
・Slack
複数のチャットチャンネルを設定でき、メッセージやビデオ通話などを効率的に行えます。
また、弁護士・事務職員間の情報共有やファイルのやり取りが簡単に行えるため、リアルタイムでメッセージを送信でき、どこからでもアクセス可能で外出先からでも確認できます。
・Chatwork
Slackと同様に、複数のチャットルームでの会話が可能です。ビデオ通話やファイル共有機能も備わっており、業務の円滑な進行をサポートします。弁護士が法廷にいる間にクライアントからの問い合わせがあっても、すぐに確認できる利便性があります。
タスク・スケジュール管理ツールで効率的な時間管理
弁護士業務では、案件のスケジュール管理や進捗の可視化によって、効率的な時間管理を実現します。管理ツールとしては、以下のようなツールがあります。
・Googleカレンダー
裁判期日や書類提出の期限を事務所全員で共有し、時間管理を徹底できます。全体のスケジュールを一目で確認できるメリットがあります。
・Trello
視覚的にタスク管理できるツールで、各案件の進捗を一目で把握できます。優先順位を整理しつつ、抜けや漏れを防ぐサポートが可能です。
・Benzo
簡単操作で顧客管理、事件管理、裁判所管理ができる顧客・事件管理システムです。伝言にスケジュール管理にも対応しています。
Web面談ツール導入による柔軟な相談環境
通常、法律相談は相談者に事務所へ足を運んでもらい、対面方式にて行われます。
しかし、対面での相談が難しい場合や遠方のクライアントに対応する際は、以下のようなWeb面談ツールが役立ちます。
・Zoom
大人数での会議やクライアントとの相談に適しており、画面共有機能や録画機能が便利です。遠隔地にいるクライアントとも円滑にコミュニケーションが取れます。
・Skype
複数人との会議や画面共有といったビデオ通話だけでなく、設定をすればパソコンから固定電話・携帯電話に通話することも可能です。
電話代行サービスの導入で業務効率をさらに向上
電話代行サービスとは、弁護士が多忙なときや不在時に、プロのオペレーターが電話対応を代行するサービスです。弁護士事務所には、日々多くのクライアントからの問い合わせがありますが、それらすべてに対応するのは、時間的にも人員的にも限界があります。
例えば、事務職員は、裁判所や法務局、郵便局など外出を伴う業務もこなす必要があります。特に少人数の事務所では、弁護士や事務職員が同時に外出する頻度も高く、その間は誰も電話に出られない状況が発生することもあるでしょう。電話代行サービスを導入すれば、そうした電話対応の時間を他の業務に充てることができ、業務効率がさらに向上します。
電話代行サービスが弁護士業務にもたらすメリット
電話代行サービスは、弁護士事務所の業務効率化とクライアント対応の質向上に大きく貢献します。特に、限られたリソースで高品質なサービスを提供したい事務所にとって、導入は多くのメリットをもたらします。以下では、具体的なメリットを詳しく解説します。
コア業務に集中できる環境を整える
電話代行サービスを導入することで、弁護士や事務職員が収益向上に直結するコア業務に専念できる環境を整えることができます。例えば、事務所を開設したばかりで事務職員を増やす余裕がない場合や、事務職員の採用そのものが難しい場合でも、電話代行サービスは効率的に業務を進める手助けとなります。営業電話や不必要な問い合わせをフィルタリングしてくれるため、必要な電話だけに対応でき、時間と労力を節約できます。
クライアント対応の質を向上させる
電話対応は、クライアントや取引先に対する事務所の第一印象を決定づけます。
プロのオペレーターによる電話代行サービスを利用することで、クライアントに安心感と信頼感を与える丁寧な対応が可能となります。実際、見込み客や既存客の約40%が固定電話を通じて問い合わせを行っており、電話応対が悪いと半数以上が他の事務所を選ぶ傾向にあります。質の高い電話応対は、「この事務所は信頼できる」「安心だ」といった良い印象をクライアントに与え、長期的な信頼関係の構築につながります。
新規案件の取りこぼしを防止
新規クライアントからの電話問い合わせは、事務所にとってビジネスチャンスです。
しかし、弁護士が外出中や他の業務で対応できない場合、電話に出られずに機会を逃してしまう可能性があります。一方で、電話代行サービスを利用すれば、事務職員の休憩中など、対応が難しい時間帯もプロのオペレーターが対応し、クライアントからの問い合わせを確実に受け取ることができます。新規案件の取りこぼしを防ぐだけでなく、「この事務所はいつ電話しても繋がる」という信頼感を抱きやすくなり、成約率の向上に貢献します。
まとめ
弁護士業務は、ITツールや電話代行サービスの導入により大幅に効率化されます。メッセージ・チャットツールやスケジュール管理ツールを活用することで、日常業務の負担が軽減され、クライアント対応のスピードも向上します。また、電話代行サービスの導入によって、弁護士や事務職員はコア業務に集中でき、事務所全体の生産性が向上します。
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