一口に資格といっても、実務に役立つ資格だけではなく、実務では役に立たない資格もあります。
そこで、採用担当者が注目すべき、応募者の能力の判断する際にものさしとなる、実務に役立つ資格を5つご紹介します。
即戦力として活躍してくれる人材を求めるなら、応募者が持っている資格の種類を精査する必要があります。
転職を考えていらっしゃる方は、転職に有利な資格の参考としてご覧いただければと思います。
【目次】
TOEIC
TOEICは転職に有利に働く資格として人気です。
「TOEIC700点以上必須」など、条件にTOEICのスコアを指定している企業も少なくありません。
普段、英語を使わない仕事でも、海外企業からの問い合わせや外国のお客様からの問い合わせに対応できるように、英語ができる人材を雇用していると企業としては安心です。
ビジネス英会話に長けていれば、なおいいですね。
最近は英検よりもTOEICを受ける人が増えているので、ある程度英語ができるなら、TOEICを受験しておいて損はないでしょう。
TOEICはスコアで英語力を判断できるのでわかりやすいですし、勉強次第で上を目指せるので、勉強し甲斐があります。
簿記検定
日本の簿記検定は、日本商工会議所が実施している日商簿記が主流です。
日商簿記は1級〜4級まであり、1級は公認会計士・税理士の登竜門となっています。
簿記の資格は事務系の仕事に有利で、3級は難易度がそれほど高くないので、転職の資格としてはできれば2級は持っておきたいところです。
簿記の勉強をすれば、事務の仕事だけでなく、クライアントの財務諸表を確認したり、企画提案時などに役立ちます。
決算書を読み解く力は経理意外の仕事でも活躍しますので、簿記は学んでおいて損はないでしょう。
秘書技能検定
女性が多く取得している印象の強い資格ではありますが、秘書技能検定も転職に役立ちます。
というのも、秘書技能検定を学ぶことで正しいビジネスマナーを身につけることができるので、資格取得にともなって培われた能力はどんな職業でも役に立ちます。
営業職など、人と接する機会が多い職業にはビジネスマナーが求められるので、秘書として就職しなくても、秘書技能検定で身につけたことは仕事に活かすことができます。
秘書検定では、ビジネス文書の作成、グラフ作成、日程管理、出張管理などの技能が試されるので、ビジネスマナー以外の技能も身につけられます。
検定名から、秘書という特定の職業にのみ役立つと思われがちですが、実はビジネスマンに役立つ知識と技能が身につく総合的な資格なのです。
Microsoft Office Specialist(MOS)
Microsoftが実施している国際資格で、Microsoft Officeの操作能力を証明してくれます。
今や仕事でパソコンを使うのは当たり前で、Word、Excel、PowerPointといったMicrosoft Officeを使う機会は多いです。
基本的なパソコン操作はできても、Excelの関数を使ったことがなかったり、効率のいい使い方を知らない方も多いので、Officeを使いこなせるかの判断の目安としてMOSが役立ちます。
スマートフォンの性能が飛躍的に上がり、パソコンがなくても快適にインターネットができるようになったことから、若者のパソコン離れが進んでいます。
フリック入力はできても、ブラインドタッチができなかったり、ExcelやWordを使ったことがない若者も増えてくることでしょう。
そうした現状もふまえると、Officeだけでなくパソコンの操作能力の証明になるMOSは、これからさらに必要とされる資格となるでしょう。
基本情報技術者
基本情報技術者は経済産業省が実施する国家資格で、ITエンジニアの登竜門となる資格として人気です。
合格率は20%前後、難易度はそれほど高くありません。
受験費用は5,100円(税込み)なので、金額的にも受験しやすい資格です。
IT知識を身につけるのに最適な資格で、ITエンジニアとしてキャリアをスタートとするなら、まず基本情報技術者を取得した方が良いでしょう。
2000年度(平成12年度)まで第二種情報処理技術者試験という名称であったため、二種と呼ぶ方もいます。