ITコスト削減は定期的な見直しが必要で、古いサーバやシステムを使い続けていると余計なコストや手間がかかってしまったり、業務効率が低下してしまいます。
ITは業務効率と大きく関係しているため、ITコスト削減をするなら業務効率も一緒に考えなければなりません。
現状のIT使用状況を見直し、最適化してコスト削減と業務効率の改善を実現するための、4つのITコスト削減の方法をご紹介します。
【目次】
古いサーバを一新する
サーバを一新するには費用がかかるため、古いサーバを使い続けている中小企業は多いかと思います。
しかし、古いサーバはシステム運用・保守コストの負担が大きい割に処理性能が低いので業務効率が悪く、OSのサポート期限が切れているとセキュリティリスクが高くなります。
古いサーバは消費電力も多くなるため、ランニングコストの面で見ると効率がいいとは言えません。
確かに新しいサーバを導入するには費用がかかりますが、消費電力が多く処理性能が低い古いサーバを使い続けるより、サーバを一新した方がメリットがあります。
新しいサーバを導入することで業務効率がアップするため、残業代の削減や保守・管理コストの削減につながります。
サーバを統合する
サーバの台数を減らすのもコスト削減になります。
仮想化技術を使用することにより、複数台のサーバを統合することができます。
複数台のサーバを統合してサーバ台数を減らせば、消費電力を下げることができますし、サーバの設置場所を減らすことができます。
複数台のサーバを使用している場合、一部のサーバの稼働率が高く、他のサーバの稼働率が低くて効率が悪くなっていることがあります。
そこで、仮想化することによってサーバの無駄を減らし、運用管理のコスト削減につなげます。
古いサーバの一新を検討されている企業は、サーバ統合も同時に検討されてはいかがでしょう。
アウトソーシングを利用する
自社でまかなうより、アウトソーシングを利用した方がコストが安くなり、業務が効率化できる場合があります。
最近は低予算で利用できる便利なクラウドサービスが増えていますので、クラウドサービスなどを上手に活用すればコスト削減が実現します。
たとえばMicrosoftが提供するクラウド版グループウェアサービス「Office 365」を活用することで、システムの保守やサポートにかかるリソースを減らすことができます。
弊社が提供している電話代行サービスをご利用いただくと、設備投資、スタッフ教育、管理などの負担なしでコールセンターを開設することができますし、事務員を雇用するよりも低コストであるため、コスト削減が実現します。
アウトソーシングは費用がかかりそうというイメージがあるかと思いますが、低コストで利用可能はアウトソーシングはたくさんあります。
アウトソーシングは設備投資や保守、スタッフ教育にかかる費用が節約できるため、上手に利用すればコスト削減につながります。
業務効率化を元に長期的なITコストの削減を考える
ITコスト削減だけに目を向けてしまうと、業務効率が低下して逆にコストが増えてしまったり、売上が低下してしまう恐れがあります。
業務効率が良くなれば残業代を削減できますし、いい商品・いいサービスを開発しやすくなることで売上アップにつながるため、目の前のコスト削減よりも大きなメリットを得ることができます。
ITコスト削減は業務効率化とのバランスが大事で、先に解説した、古いサーバを使い続けることで業務効率が低下し、消費電力が増えるという非効率な運用方法然り、業務効率を疎かにしてしまうと無駄に多くのコストがかかってしまいます。
IT技術は日々進歩していますので、古いシステムに固執せず、新しいシステムを検討することが必要です。
もちろん何でもかんでも新しいシステムを取り入れればいいというわけではないので、精査した上でシステムを切り替え、業務効率化とコスト削減が同時に実現しそうなら導入する価値が十分あります。