【目次】
事前に戦略を
前回はFacebookについてお話しをしたが、これから後はそれ以外のSNSについて述べさせてもらう。といっても、私自身、Facebook以外のSNSはあまり活用していない。というか、「ほとんど私の仕事に効果が見込めないでのではないか」と思っていることに加えて、活用するほどの時間をとれないでいるからだ。TwitterやLINE@のアカウントぐらいは持っているが、ほとんど「開店休業」状態にある。私の生来の無精の成せる業だが、実際、私のように一人で仕事をしていると、仕事をしながらWebぺージの管理やブログを追加するだけでも大変なのに、それ以上にSNSに時間を割くなんてほとんど考えられない。
まあ、こんなことを言ってるのも言い訳でしかないことは分かっているのだけど。やはり習慣化しないといけないのだろう。Twitterなら「つぶやく」だけなので、そんなに時間はかからないはずと言われそうだ。一応それでも、Twitterのアカウントを取る時に、それが何者なのかぐらいは勉強した。その結果、やはりTwitterはコミュニケーションとヒマつぶしに最適なツールではあっても、ビジネスの利用や特定の情報をやり取りするのは本来の目的ではないようだ。でも実際にマーケティングや販促などで利用している企業もあるようで、そのためには当然、しっかりした戦略が必要になる。
特定の話題に乗る
まずTwitterの基本的な利用についてだが、何より自分のツイート(つぶやき)を閲覧してくれる「フォロワー」を増やさなければならない。当然一朝一夕にできることではない。地道に自分と興味関心のある人をフォローし続けることが王道とされる。特定の人をフォローすると、フォローしたことが相手に通知される仕組みになっていて、フォローされた人は自分をフォローしてくれた人が気になって、逆にこちらをフォローしてくれることが多いのだという。
だからといって、むやみやたらとフォローしまくることはスパム行為(受信者の意向を無視して無差別かつ大量にばらまく行為のこと)に相当する。ここは、ハッシュタグ(言葉やスペースの無いフレーズの前にハッシュ記号(番号記号)#を付ける形のラベル)を利用して、特定の話題でツイートするのが効果的だとされている。今、何で盛り上がっているのかを敏感に察知して、その盛り上がっている話題にハッシュタグをつけてツイートすることで、閲覧者を増やしていくのだそうだ。
文字数は140字以内
このようにTwitterでのコミュニケーションはフォロワーのツイートをリツイート(他のユーザーのツイートをそのまま引き継ぐこと)したり、コメントを追加することが基本になる。その結果、フォロワー同士で仲良くなれるのだ。
Twitterで集客を増やすことを狙いにするなら、自分自身が価値ある情報や面白い情報、発言を繰り返して、ファンを獲得していく必要がある。「どんなツイートに反応が多いのか」「人気のある人はどんなツイートをしているのか」を調べながら、腕を磨いていくことが必要だ。
Twitterの文字数は140字が限界だから、内容の濃い情報を伝えることはできない。それでも店の紹介などに使われているのは、ツイートの中に、例えばタイムセールやブログの更新情報、新着の商品の案内などをリンク付きで入れることで、外部のサイトにアクセスを誘導することにつなげているのだ。しかし、セールの情報ばかりをTwitterに流していると、フォロワーにそっぽを向かれることになってしまうので、それも要注意だ。
炎上には注意
Twitterは気軽にツイートしたり、知らない人のツイートにリツイートがしやすく、情報の拡散力とスピードが絶大であることが特徴だ。だから、企業においてもその「匿名性」を活かして、マーケティングに利用している例もみられる。だが、無責任に情報を流したり嘘の情報を流したりすると、とたんに「炎上」することになる。だから、企業でTwitterを利用するなら担当する個人に任せるのでなく、必ず何らかの形で管理できる状態にしておく必要がある。「思い付き」によるツイートのアップはしない方がいいかもしれない。
Twitterには「ハンドルターゲティング」という独自の広告の配信方法もある。これは指定したTwitterハンドル(アカウント)をフォローしている人や、興味や関心のある人に対して広告を配信するという機能だ。設定方法はTwitter広告の管理画面から、「キャンペーンの編集」→「フォロワー」の個所で、指定したいユーザー名を入力していけばOKだ。うまく活用すると効果は大きいようなので、興味のある人は一度挑戦してみてもいいだろう。
だけど、これはTwitterだけのことではないが、何も考えずに「Twitterも良く聞くからとりあえずやっておこう」というような考えだと、私のように続かないか、続いてもほとんど結果は伴わないだろう。始める前に何の為に取り組むのか、きちんと目的と目標を決めることが大切だと私の経験からそう言える。そもそも目的と目標がなければ、成功したのかどうかの測定もできない。