生活の一部としてのスマホ

1日平均150回-これは何の回数か分かりますか。グーグルの調べによると、人は1日平均150回スマートフォンを起動すると言う。電話を受けたり、掛けたりするだけでなく、メールを打つ、音楽を聴く、検索をかけて調べる、暇つぶしにゲームをしてみる…。いろんな使い方があって、「スマホは最早生活の一部」と結論を出している。

同時に、じゃあ1日平均何時間スマホを見ているかーという調査では、「3時間」という結果が得られている。これらの結果をつき合わせると、スマホを1回起動した時に見ている時間は平均すると「1分間強」ということになる。

どうですか、皆さんの肌身の感覚と合っているでしょうか。

1分間で何ができる

「なるほど」と思っていたのだが、ちょっと待てよ。確かに最近はパソコンよりスマホで検索をすることも増えているし、仕事で企業のことやその他仕事に関係することを調べたりもする。

「1分間強」と言う時間で、例えば自社のサイトでユーザーに取って欲しい行動を完結してもらえるかを考えると、とてもじゃないが、そんなことできない。

その前の行動から考えると、いかに早く自社のサイトにユーザーを持って来させ、そして自社のサイト内で行動を完結するところまでできるかということが勝負になっている。サイトの立ち上げだけに、10秒もかかっていてはとてもじゃないがユーザーは我慢してくれないだろう。

表示速度で損をしていないか

実際に、同じくグーグルの調査で、検索時にユーザーが最もイライラさせられることとして、「ページの表示速度が遅い」というのが46%もあって、ダントツだったそうだ。
「表示速度の1秒の遅れは、ページビューを11%、コンバージョン率を7%、顧客満足度を16%減らす」とグーグルでは話す。


このことはグーグルだけが言っているのではない。アマゾンも「100ミリ秒の遅れが1%の売り上げ減につながる」と言っており、実際の影響度合いについてはともかくとしても、表示速度の遅延はビジネスにとって決定的なマイナスの要素になることは、疑いようがなくなっている。

パソコンの転用はダメ

ところが、「サイトを作成する際にまだパソコンを基にしたサイトをスマホに転用したものが多くある」と危惧する業界関係者がいる。

例えば、パソコンで起動することを前提に採用した画像などをスマホのサイトでそのまま使うと、それだけで表示速度は間違いなく遅くなる。

その業界関係者は、スマホで画像など容量の大きなものを使う際は圧縮したり、最適化するなどの作業をするだけで大分違ってくるとアドバイスをする。一応の目安として、「例えば1ページ当たりの容量は1MB未満にすること」を推奨する。一度自社のサイトの表示速度を調べてみてはどうだろう。

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