頑張っているつもりでも仕事がなかなかうまくいかない、ここ何年かビジネスマンとして成長している気がしない、という方は習慣から来る悪循環に陥っている可能性があります。
そこで今回は、ビジネスを停滞させる5個の習慣を解説したいと思います。
悪い習慣が身についてしまっていないか、一度客観的な視点で自己分析してみましょう。
【目次】
やらなければならないタスクを先送りする
やらないといけないのは分かっていても、面倒くささからタスクを後回しにしてしまうことありませんか?
先送りにしても結局はやらないといけないのですし、先送りにしたタスクが溜まっていくとますます面倒に感じられてしまいます。
しんどいことや嫌なことを先送りにすると、「明日が嫌だなあ」というネガティブな思考が生まれ、余計なストレスが生じます。
目先の楽さだけにとらわれると、将来待っているしんどさに追いかけられることになります。
反対に、先送りにせずテキパキとその場で片付けていけば、仕事に追われる嫌な感覚から抜け出すことができるでしょう。
「今やるべきことは今片付ける」
言葉にするとシンプルですが、これを実践するだけで気持ちがかなり楽になります。
他人より自分が勝っていると思い込む
明らかに自分が間違っていることを他人に指摘されて、ムッとした経験はありませんか?
相手の注意の仕方にもよりますが、他人より自分が勝っていると思い込んでいると自分の失敗を指摘された時にそういう負の感情が生まれやすいです。
他人よりも特別努力したわけでもないのに、自分の方が勝っているとい思い込んでしまう歪なプライドは自分自身の成長の妨げになります。
また、自分はこの分野の専門だから素人は余計な口出しするなという傲慢な態度もよくありません。
常に人から学ぶ姿勢を持っている人は、いくつになっても成長することができます。
失敗に臆病になる
誰にとっても失敗は怖いことですし、初めて経験することに対して不安が増す気持ちはよく分かります。
しかし、失敗に臆病になって新しいことにチャレンジしなければ、いつまで経っても今の自分から先へ進めません。
仕事で失敗したことがない人なんて存在しません。
あのスティーブ・ジョブズだって自分で立ち上げたApple社をクビになるという大きな失敗を経験しています。
しかし、スティーブ・ジョブズはもう一度Apple社のCEOとして返り咲き、iPod、iPad、iPhoneという革新的な商品を世の中に送り出した偉大な実業家となりました。
失敗に臆病になった時は、成功したときの自分の姿を思い浮かべてください。
自分が思い描く「成功している自分」をイメージすれば、失敗を恐れて躊躇している臆病な自分は影を潜めます。
残業ありきで仕事をする
残業している方が頑張っているように見えるという風潮がありますが、定時までに仕事を終わらせる人の方が優秀ですし、残業ありきでダラダラ仕事をしていると生産性が低下します。
定時までに帰ることを目標にしている人は、どうやったら効率よく仕事ができるのかを考えて行動していますし、やるべきタスクも先送りにしません。
もちろん、頑張っても定時には終わらないほどの仕事を一人に与えられることはありますので、その場合は上司がきちんと仕事配分を考えなければなりません。
残業が当たり前になっていると無意識のうちに「どうせ残業すればいいや」という気持ちになってしまい、仕事のペースが落ちてしまいます。
たとえ定時に終わりそうにない仕事量でも定時に終わらせようとする意識を持っておきましょう。
そうすれば自ずと仕事のスピードが上がりますし、効率よく仕事を進められる方法を常に考えるようになります。
完璧主義
完璧に仕事をこなすことは、もちろん悪いことではありませんし、完璧主義であること自体は悪いことではありません。
しかし、試験問題とは異なり、多くの仕事には100点満点の回答など存在していません。
存在しない完璧を目指すことで自分で自分を追い込み、大きなストレスを抱えてしまいます。
また、完璧主義は、自分ばかりか組織にマイナスの影響を与えることがあります。
同僚が適当に見える仕事をしていると腹が立ちますし、小さなミスにも過剰な反応を示しやすくなるためです。
上司が完璧主義の場合、部下は何を言われるかとビクビクしながら仕事をしなければならず、部下にとって大きなストレスとなります。
完璧に仕事をこなすのは理想ですが、前に述べたとおり仕事において「完璧」が存在するケースはほとんどありません。
過剰なクオリティを目指すことで、仕事のスピードを落としてしまう弊害の方が大きいでしょう。
常に仕事中はイライラしている、周りの人に対しても、イライラするという状態に心当たりがある方は、完璧主義から来るストレスの可能性があります。
手を抜くわけではなく、仕事には、ミスはつきものだと開き直るぐらいがちょうどいいのです。