チラシ用のデザインを誰かにお願いしたい。ホームページを改修したいけど、自分ではやり方がわからない。自社ブログの更新頻度を上げたいけど、社内で記事を書く余裕はない。そのように「やりたいことはあるけれど社内に必要なリソースがない」ときに役立つのがクラウドソーシングを介した外注の利用です。
少し前まで、外注をしようと思ったら煩雑な手順が必要でしたし、少額の案件では受けてももらえませんでした。しかし、最近登場したクラウドソーシングサービスのおかげでその状況は様変わりしています。フリーランスや在宅ワーカーが多数在籍するクラウドソーシングを利用すれば、少額のスポット案件でも気軽に外注できるようになっています。
今回は、複数あるクラウドソーシングの中から7サイトをピックアップし、それぞれの特徴をまとめました。いずれも無料で登録できますので、利用する・しないに関わらずチェックしておいて損はありません。
(記事中の数値・機能は2015年6月現在のものです)
【目次】
Lancers(ランサーズ)
「ランサーズ」はこれまでの依頼総額520億円以上、依頼件数60万を超えるフリーランサー御用達のクラウドソーシングサイトです。仕事を依頼した企業・クライアントと仕事を受注したいフリーランサーや副業をしている方をマッチングするサイトで、サイト制作、ロゴ・イラスト作成、アプリ開発、システム開発、ライティングから、データ入力などの簡単な作業まで様々な案件が登録されています。
依頼方法には「プロジェクト」「コンペ」「タスク」の3タイプがあり、それぞれ特徴があります。「プロジェクト」はクライアントと受注者が相談しながら仕事を進めるのに向いています。「コンペ」は作品を提案してもらって良い作品を選ぶタイプで、ロゴやイラスト、コピーライティング向きです。「タスク」はテキスト入力やデータ収集など簡単な作業の依頼に向いています。
CrowdWorks(クラウドワークス)
「クラウドワークス」は会員数50万人を超えるクラウドソーシングサイトで、経済産業省、TBSなどの大手テレビ局、ヤマハ株式会社など大企業の案件も取り扱っています。「ランサーズ」と同じく、依頼方法は「プロジェクト」「コンペ」「タスク」の3つに分かれています。サイト制作、システム開発、ハードウェア設計、ネーミング、ライティング、翻訳・通訳、声優・ナレーション、作曲・音源など仕事の種類が豊富です。
shufti(シュフティ)
「シュフティ」は在宅ワーカー向けのクラウドソーシングで、デザイン、サイト制作、ライティング、事務作業、翻訳、内職、調査分析・リサーチ、データ入力といった依頼ができます。データ入力・収集など主婦ワーカーが参加しやすい案件が多く、「シュフ(主婦)ティ」=というサービス名からも分かるように主婦向けのクラウドソーシングです。「お引き受け可能」「お仕事内容次第」「現在多忙です」といった、ワーカーが現在の状況を表示できる「ステータス機能」があります。
Craudia(クラウディア)
「クラウディア」は26万人を超える会員を持つクラウドソーシングで、Twitter、Facebook、Google、Yahoo!、Windows Liveのアカウントでも登録可能です。サイト制作、デザイン、ライティング、翻訳、タスクなどの案件があり、仕事の種類は「プロジェクト」「コンペ」「タスク」「時間制」の4種類に分かれています。「時間制」はアルバイトのように時給で報酬が決まるタイプの仕事で、クラウドソーシングでは珍しい報酬体系です。
Crows(クラウド)
「クラウド」は作業実績3,800万件以上、総作業人数890万人を超えるクラウドソーシングで、1,600社以上が登録しています。平均作業時間は90秒と短く、レシート入力作業、テキスト入力、音声入力作業など簡単なデータ入力の仕事から、記事作成、撮影、レビューといった案件があります。報酬はポイント制で、獲得したポイントは現金をはじめ、Amazonギフト券、Tポイント、WebMoneyなどの交換できます。
出典:http://realworld.jp/crowd/
Yahoo!クラウドソーシング
Yahoo!が運営しているクラウドソーシングサービスで、タスクを完了すると現金報酬ではなくTポイントがもらえるシステムになっています。報酬がTポイントなので、どちらかと言うとお小遣い稼ぎ用のクラウドソーシングです。本業には向いていませんが、データ入力やアンケートなど誰でもできる案件や空き時間にできる案件が多いので、お小遣い稼ぎに向いています。
出典:http://crowdsourcing.yahoo.co.jp/
Crowd Gate(クラウドゲート)
「クラウドゲート」はデザイン・イラスト専用のクラウドソーシングで、ロゴ、イラスト、名刺、ウェブ素材、キャラクター、POP・広告といった仕事が中心です。デザイン・イラスト専用なのでデザイン案件に向いています。仕事は「プロジェクト」と「コンテスト」の2種類あり、「コンテスト」では複数の応募作品の中から当選作品を選んで報酬を支払います。
まとめ
いかがでしたか? クラウドソーシングはかなり普及が進んできていますが、まだまだ活用しきれていない企業が少なくないように思います。「こんなこと外注できないかな」と思ったら、まずはクラウドソーシングで募集をかけてみることをおすすめします。