女性の起業は難しいものだと思いこんで、起業をためらっている女性は多いのではないでしょうか。しかし、起業に性別は関係ありませんし、活躍されている女性起業家はたくさんいらっしゃいます。
むしろ、女性目線を活かしたビジネスなど、女性起業家だからこそできることもあります。女性起業家が成功するためのポイントをまとめましたので、起業に憧れを抱いている方はぜひ参考にご覧ください。
【目次】
女性起業家が活躍する時代
DeNAの南場 智子氏、READYFOR株式会社の米良 はるか氏、株式会社ジーンクエストの高橋 祥子氏、株式会社アンティミンスの川崎 希氏、株式会社Coupeの竹村 恵美氏など、多くの女性起業家が活躍しています。
起業先進国と比べると、日本では女性起業家がまだ少ないのが現状ですが、だからこそ起業するチャンスがあります。20代で起業する方も多いので、これから女性起業家はもっともっと増えていくことでしょう。
女性起業家が身につけておきたいスキル
コミュニケーション能力
起業する上で融資を申し込むなら金融機関に事業プランを説明しなければなりませんし、起業後は自分で商品・サービスの紹介や交渉をしなければなりません。優れた商品・サービスであるのに相手に伝わらず、結果として売上につながらないのは非常にもったいないです。
起業家は商談を自分で行わなければならないので、コミュニケーション能力が必須となります。「話す能力」も必要ですが、事業プランの作成やポップの作成など「書く能力」も必要なので、両方のスキルを磨いておきましょう。
決算書を読む能力
起業家は経営者という立場にあるため、「決算書を読む能力」が求められます。それは、自社の業績を分析するためだけでなく、取引先と契約するべきかを判断するために他社の業績も分析しなければなりません。
通常、会計・経理は税理士に任せることができますし、最近だとクラウド会計ソフトを使えば知識がなくてもできてしまいます。そのため、決算書を読めないという起業家は意外に少なくありません。
しかし、経営者が自社の経営状態を数字で把握できないというのは非常に危険です。経営者なら、決算書を作れないまでも、読む能力は身につけておくべきでしょう。
ITスキル
パソコンが苦手という方は少なくないと思いますが、今の時代、インターネットはビジネスに欠かせないツールとなっています。仮に実店舗がメインであっても、オンラインショップやホームページを持つことで集客力を高められるため、ITスキルを身につけておくことはビジネスにおいて大切なことです。
最近はタブレットを使ったPOSレジが普及していて、会計だけでなくカード決済サービス、在庫管理、ポイント連携なども一括で管理できるようになりました。
こうしたツールは専門知識がなくても使えるように作られていますが、トラブルになった時に慌てなくてもいいように、ある程度のITスキルは身につけておいた方が安心です。
出典:ユビレジ
課題発見と課題解決の能力
起業するとさまざまな課題や問題に直面します。容易には解決できない課題もあるでしょうし、気づきにくい課題もあるでしょう。課題を見落としたり、課題を放置したりしていると、いつまで経っても会社は成長しません。
起業家として成功するには課題を発見する能力と課題を解決する能力が必要です。課題発見からつながるビジネスもあるでしょうし、大企業にはできない個人事業だからできる解決方法もあるでしょう。いずれにおいても、課題に対してどんなアプローチをするかが、ビジネスの成否を分けるといっても過言ではありません。
起業家として成功するために、「課題を発見する」「課題を解決する」という2つの能力を磨いておきましょう。
女性起業家が成功するためのポイント
課題解決を諦めない
女性起業家に必要なスキルとしても解説しましたが、課題に対して諦めずに取り組む姿勢が大事です。途中で諦めてしまったらそれ以上先へは進めません。なかなかうまくいかなくても、投げ出したくなっても、トライアンドエラーを繰り返して解決の糸口を見つけるしかないのです。
多くの起業家は、成功するために諦めずに課題解決に取り組んでいます。課題解決を諦めない気持ちは、起業家としての資質の差といってもいいでしょう。
時間管理を怠らない
起業家にとって、時間管理も仕事のうちです。時間にルーズな起業家は周りから信頼されませんし、仕事に対してもいい加減だと思われてしまいます。
有限の時間を有効に使わなければあっという間に1日が終わってしまいますので、時間管理をしっかり行うべきです。今何を優先してすべきなのか、今何に時間を費やすべきかを考え、極力時間を無駄にしないようにしましょう。
女性目線でビジネスを考える
男性起業家にあって女性起業家にない武器、それは「女性目線」です。もちろん女性の気持ちをよく理解している男性起業家もいらっしゃいますが、女性の気持ちはやはり女性だからこそ理解できるものではないでしょうか。
女性目線でビジネスを考えられるのは大きな武器なので、女性のニーズに応えるにはどうすればいいか、女性目線で考えてみましょう。自分があったら便利だなと考える商品・サービスは、他の人も欲しているものです。それをどうカタチにするかが起業家の役割であるといえます。
失敗する女性起業家の共通点
甘い計画で始める
思いつきだけで始めたり、憧れだけで始めたり、甘い考えでスタートしても起業はうまくいきません。運良く成功することもあるでしょうが、確率としてはあまりに低く、それに賭けるのは危険です。
どれだけ綿密に練った事業計画でも100%うまくいく保証はありませんが、ずさんな計画で成功するほどビジネスは甘くありません。
頑張ったことに満足する
起業を成功させる上で頑張ること、努力することは当たり前のことです。しかし、頑張ったことに満足していても何も得られません。
ビジネスの世界は努力をしても結果が伴わなければ淘汰されてしまいます。「頑張った」で終わらずに、「頑張って何を成し遂げたのか」を重視しましょう。
言い訳が多い
できないことの言い訳を探せばキリがありませんし、言い訳をしても何も得られません。仕事と家事・育児を両立する大変さから言い訳をしたくなる時もあると思いますが、言い訳で現状から目を背けるのは自分が起業家として成長する機会を逃すことになります。
無理して体調を崩さないように健康管理に配慮しつつ、言い訳したくなるのをグッとこらえ、ひとつひとつできることをこなしていきましょう。
まとめ
男性でも女性でも、起業で成功する人と失敗する人では本気度が違います。本気であれば性別に関係なく起業はできます。
成功する女性起業家のポイント、失敗する女性起業家の共通点をふまえ、真剣に起業を考えてみてはいかがでしょう。