ビジネスシーンでの沈黙は、プライベートのそれとは種類が違います。沈黙の時間が長くなるほど相手との間にある壁が厚くなり、ビジネスにマイナスの影響がでる可能性が高まってしまいます。
そんなときに使える「たちつてとなかにはいれ」という言葉をご存知でしょうか?これは会話ネタが見つからず気まずい沈黙が流れたときに使える、魔法の言葉です。そこで今回は「たちつてとなかにはいれ」とはなにかを解説していきますので、会話ネタに困ったときに思い出してください。
【目次】
ビジネスシーンで沈黙は禁物!
初対面の相手だと会話のネタが見つからず、気まずい沈黙の時間が流れがちです。プライベートなら徐々に打ち解けていけばいいのですが、ビジネスシーンでは次に同じようなチャンスが来る保証はありません。
沈黙が多くなればなるほど印象は悪くなってしまうので、なんとしても会話を途切れさせないよう努める必要があります。
ビジネストークのネタ「たちつてとなかにはいれ」
会話ネタに困ったときにぜひ使って欲しいのが「たちつてとなかにはいれ」の法則です。これは、誰もが身近に感じる話題の頭文字を11個並べたものです。ぜひ、覚えてください。
た:食べ物
最近行って美味しかったおすすめのお店、今日食べたランチの話など、食べ物系の話題をふってみましょう。
ビジネスパーソンはお付き合いで食事に行く機会が多いので、おすすめのお店を教え合うなど情報交換としての会話を進められます。また、もしお互い行ったことがあるお店があれば会話が盛り上がります。
「◯◯というフレンチが美味しいお店があるのですが、行かれたことはありますか?」といったように、気軽に尋ねてみましょう。
ち:地域
会話に困ったときは出身地ネタに限ります。出身地を聞かれて嫌な気がする人は少なく、「どちらのご出身ですか?」と気軽に尋ねることが可能です。
出身地が同じならそれだけで会話が弾みますし、旅行で行ったことがある地域なら会話のネタになります。行ったことがない地域の場合は、名産や出身の有名人を尋ねてみましょう。
つ:通勤
通勤手段は身近な話題であり、かつ当たり障りがないので質問がしやすいです。「電車で通勤されているのですか?」という会話から始まり、利用している路線、住んでいる地域などに会話を発展させていきましょう。
近い地域に住んでいるなら近隣のお店の話題などで盛り上がりますし、住んだことがない地域なら利便性や治安の良し悪しも十分話題になります。
て:天気
初対面での鉄板の会話ネタです。夏なら「今日も暑いですね。夏はお好きですか?」といったように、何気ない会話ができます。
と:富(景気)
お金儲けの話ではなく、景気の話です。ビジネスパーソンにとって景気は関心が高い話題なので、会話に困ったら景気の話をしてみましょう。
「景気が悪いせいか、お小遣いを減らされてしまって」「車を買い換えたいのですがなかなか難しくて」など、身近な話題で構いません。ただし、不景気が続いているので、どうしてもネガティブな話題になってしまうことが多いため、暗くならないよう注意が必要です。
な:名前
ビジネスパーソンにとって名前を覚えてもらうことはとても大事です。自分が珍しい名字なら相手から「珍しい名字ですね」と話をふってくれる可能性があります。逆の場合は、自分から話をふることで会話にすんなりと入ることができます。
か:体
健康や美容など、体にまつわる話題は多くの人が関心を持っていることなので会話を続けやすいです。
相手がスポーツマンタイプの場合は「何か運動されていますか?」や「学生時代、部活はされていましたか?」といった質問をしてみましょう。思いの外、話題が広がることがあります。
に:ニュース
事前に昨日今日話題になったニュースをチェックしておくと、会話ネタに使えます。ビジネスや景気のニュースだけでなく、芸能、スポーツ、音楽と幅広くチェックしておくと相手の趣味に合わせられる可能性が高まります。
は:流行り
最近流行っている音楽、ファッション、食べ物など、話題になっているものも盛り上がりやすい話題のひとつです。年齢が近い人なら中高生の頃に流行った曲やバンドの話でも盛り上がります。
い:異性
ある程度会話が続いた後なら、好きな芸能人や好みのタイプなど、異性の話も会話ネタとしてはアリです。
ただ、初対面で相手に彼氏彼女がいるかなどプライベートな質問をすると嫌がられる可能性があります。また、ビジネスの場で女性に彼氏がいるかを質問するとセクハラになる場合があるので気をつけましょう。
れ:レジャー
「休日は何をされているのですか?」「次の連休はどこか旅行かれますか?」など、休日の過ごし方に関する質問をしてみましょう。
テーマパークやレジャースポット、旅行先など、自分が行ったことがある場所、行ってみたい場所など、レジャー関係の話題は探せば豊富にあります。
どんなときでも会話を盛り上げる
ビジネスシーンでは、「会話が苦手だから…」というのは言い訳になりません。苦手な人も、是非今日からどう会話を続けるかを考えてみましょう。
会話が盛り上がると相手の印象に残りますし、取引にプラスに働く可能性が高まります。思いがけない共通点で会話が弾むことがありますので、相手のプライベートに踏み込みすぎないように気をつけながら共通の関心事を探ってみるといいですね。