一生懸命話しているのに商品の良さが相手に伝わらない…と悩んでいるビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。相手に伝わるかどうかは内容だけでなく、話し方に大きく左右されます。
そこで本記事では、トーク力に悩みを抱えているビジネスパーソンのために、相手に伝わる話し方のポイントを5つご紹介します。話をするのが苦手だからと諦める前に1度ポイントを確認してみましょう。
【目次】
自分ならどんな話に耳を傾けるかを考えてみる
まず前提として、自分ならどんな話に耳を傾けるのかを考えてみましょう。すると、なぜ自分の話が相手に伝わらないのかのヒントが見えてくるはずです。
たとえばテレビを観ていると、話が印象に残る芸能人とそうでない芸能人がいますよね。もしご自身の記憶の中に思い当たる人がいれば、自分が話し方の何に惹きつけられるのか考えてみましょう。話が伝わらない時は、聞き手側の気持ちを考えてみることが大事です。
相手に伝わる話し方のポイント5個
1. ボディランゲージを使う
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提供した「メラビアンの法則」というものがあります。この「メラビアンの法則」は「7-38-55のルール」とも呼ばれていて、話している「内容」「声のトーンや早さ」「態度」に矛盾があった時、どのような受け止め方をされるのか実験しました。
実験によると、相手に話の内容を伝える割合は「言語情報(内容)が7%」「聴覚情報(声のトーンや早さ)が38%」「視覚情報(態度)が55%」との結果がでました。この法則で、話は「内容」だけでなく、「声のトーン」「態度」が伝達に大きな影響を与えていることがわかりました。
この実験は特定の条件下で行われたものであるため、100%この割合で話が伝わるわけではありませんが、いずれにおいてもボディランゲージの重要性がわかる結果となっています。
2. 抑揚をつける
話し方が一本調子だと、聞いている方はだんだん飽きてきて内容が頭に入ってこなくなります。それに、ずっと同じ調子だと大事な部分とそうでない部分の区別がつかず、結局何も印象に残りません。
相手を飽きさせず、なおかつ印象に残る話をするためには、話すスピード、声のトーン(高低)、声の大小といった、抑揚を意識することが大切です。大事な部分を話す手前でわざとボリュームを落として興味を惹きつけたり、間を開けてわざとじらしたりなど、抑揚をつけて話すだけで伝わり方は変わってきます。重要なキーワードを強調して話すのも効果的な方法です。
4. 相手が聞きたい話をする
話が伝わらないのは、”自分の話したいことだけを話している”からという場合があります。相手はどんな話を聞きたがっているのか、相手の立場になって考えると何を話すべきかが見えてきます。
話を伝えるのが上手い人は、”相手が聞きたい話”をすることが大事だと理解しています。”相手が聞きたい話”とは、有効な情報や楽しさなど何らかのメリットを感じる話です。家族や友達同士の会話ならここまで考えることはありませんが、ビジネスの場では相手に利益を与える話でなければなかなか聞いてもらえないことが多いのです。
5. 笑いを交える
ビジネスシーンにおいて「笑い」は不要だと思われがちですが、相手との関係を良好にするためにも「笑い」は必要です。また、「笑い」には興味を惹きつける効果があるとされています。その上、場の空気を和ませることができますし、肩の力を抜いてリラックスさせるのにも役立ちます。
芸人さんのように大爆笑をとる必要はないので、ちょっとしたジョークを交えて軽く笑いをとるぐらいの気持ちで大丈夫です。プレゼンでも合間に「笑い」を盛り込むと印象が良くなります。あまり狙いすぎるとスベって空気を悪くしてしまうので、意識しすぎないように注意しましょう。
まとめ
これらの5つのポイントを意識するだけで、周りの反応は変わってきます。大切なのは、「聞き手の立場に立って話す」ことを意識することです。
今回紹介したポイントを踏まえ、伝わる話し方を練習していきましょう!